2026.07.10
「毎日歩く」だけでは不十分?厚労省の最新ガイドラインが推奨する運動目安とは

健康のために「毎日とりあえず歩くこと」、「最近あちこち痛むから、これ以上悪化しないように静かに過ごそう」と、ご自身の身体に気を遣えている事は、素晴らしい事です。
しかし、「身体に良いはず」と思って続けているその習慣が、適正なのか、充分なのかをもう一度確かめてみてください。
1. 運動や痛みに対して、今の常識は本当に正しいのか?
「昔に比べて疲れやすくなったけれど、年齢のせいだから仕方ない」
「腰や膝が慢性的に痛むけれど、下手に動かしてさらに痛めたら怖い」
こうした悩みに対し、多くの人が「とりあえず歩く」「痛いから安静にする」という選択肢を選びます。
しかし、この状態を放置すると以下のような問題が起こるリスクがあります。
筋力の低下: 歩くだけでは、加齢とともに減少する運動能力や、筋力を維持しきれません。
痛みの慢性化: 過度な安静は、患部が硬まるだけでなく、脳に痛みの記憶を定着させてしまい、組織が治っているはずなのに「ずっと痛い」という状態を作ってしまいます。
2. 年代別の身体活動の基準と効果
▪️子ども(〜17歳)
基準
・強度を問わず、毎日合計60分以上の身体活動を行うこと。
・息が弾む、あるいは汗をかくような強度の高い運動を週3日以上行うこと。
・座りっぱなしの時間が長くなりすぎないように注意する。特にスクリーンタイム(携帯やゲーム)を減らす。
▪️成人(18歳〜64歳)
基準
・歩行またはそれと同等以上の強度の身体活動を、毎日60分(1日約8,000歩)以上行うこと。
・息が弾む、あるいは汗をかくような強度の高い運動(有酸素運動)を週60分以上行うこと。
・筋力トレーニングを週2〜3回行うこと。
・座りっぱなしの時間が長くなりすぎないように注意する
▪️高齢者(65歳〜)
基準
・強度を問わず、身体活動を毎日40分以上行うこと。
・筋力トレーニング、バランス運動、柔軟性運動などを組み合わせた「多要素な身体活動」を週3日以上行うこと。
3.慢性疼痛(痛みを抱える人)
基準
過度な安静を避け、許容できる安全な範囲で、自発的な運動を継続すること。
科学的根拠(エビデンス)と推奨レベル
国内外の慢性疼痛診療ガイドラインにおいて、運動療法は「推奨度:最高ランク(行うことを強く推奨する)」に位置づけられています。これは、薬物療法と同等、あるいはそれ以上の長期的な改善効果が科学的に証明されているためです。
4. 「適切な運動量」の先にある、快適に動ける未来
ガイドラインでは、設定されている数値はあくまで「推奨される目安」であり、以下の注意点が明記されています。
・健康状態に応じた適量の見極め
・オーバーユース(やりすぎ)の防止
大切なのは、今の自分の状態に合わせた「段階的なステップアップ」です。
自分の身体の現在地を知り、脳と身体に適切な刺激(運動)を与えていくことで、以下のような未来が手に入ります。
⚪︎ 持続的な活動でも疲労しにくい身体
⚪︎ 痛みに悩まされない不自由のない日常生活
⚪︎ 年齢を重ねても自立して移動できる能力
⚪︎ 医療機関や整体通いから脱却
5.最後に
「自分に合った正しい運動量を知りたい」
「痛みのない、快適に動ける身体を取り戻したい」
そう感じた方は、まずはご自身の身体のバランスや現在地を知る為に、パーソナルトレーニングも利用してみてください。現在の状態を客観的にチェックするだけでも、今後のアプローチが明確になりますよ。
もう少し詳しくは下記URLで解説してます。
https://note.com/souma_trainer/n/n2cb32b1fadc7